蝶のまばたき

もう死にたい、消えたい・・・無職アラフィフ独身女の雑記帳

『忠順(ただまさ)がゆく』

駅前の図書館に時々行きます。

 

以前は「家は借りて住め、本は買って読め」

がモットーで、本は買って読んでいました。

しかし、今は借りて読むようになりました。

 

まず物を増やしたくないのが一つ。

ミニマリスト精神はもちろん、

自室が狭く収納がほぼないという

差し迫った現実もあります。

 

あと若い時と比べ本をよむスピードが

格段に落ちました。

目もすぐ疲れて、少しずつじゃないと

読み進めることができません。

 

まだあります。

本は買うと「いつでも読める」と安心して

放置してしまいがちです。

積読(つんどく)」というヤツですね。

所持しただけでは全く意味ないのに

賢くなった気がするのはなぜなんでしょう💦

 

かえって返却期限日があった方が

便利であることがわかりました。

未読も読みかけの本も「〇月〇日までに読もうっ」

と自然と急かされますから。

 

あと図書館の雑誌コーナーも

目当ての一つです。

そこでまず週刊新潮週刊文春

チェックします。それから月刊誌の方へ。

 

そういえば、週刊文春が『竜馬がゆく』の

漫画版を連載しているのを知っていますか?

 

楽しみに読んではいるのですが

一方で「まだ竜馬なんだ」という気も…(>_<)

だってもう十分有名で人気者じゃないですか。

功績やエピソードがこれでもかと作品・映像化

されて、お腹いっぱいというか。

 

まぁ、それを言ったら、

戦国の三英傑(信りん・秀りん・家りん)

はどうなるんじゃい!という話ですが。

いまだに何かと引っ張り出されて、

商業的には現役バリバリじゃないですか?

(竜馬よりずっと昔の人なのに)

 

前にタイムマシーンがあったら

ゴッホに言いたいことがある」と書いたこと

がありますが、この三英傑にも同様です。

 

~~以下、三英傑へ

後世の人があなたたちのことで

研究とかいって好き放題言っていますよ。

テレビじゃ「総選挙」とかいって人気投票まで

やって。タレントとかいう特別庶民がしたり顔で

評価してるんです。けしからんですな。

 

あっ、テレビって知らないですよね。

四角い形をしていて、人や風景をそのまま

映すことができて…(略)

 

あなた方をテーマにした本・ドラマ・映画

ゲーム…等々、作品がどれだけあることか。

あなた方を勝手に使って、さんざん儲けている

人たちがいるんですよ~。

 

butterfly-blink.hatenablog.com

 

でも、こんなことを三英傑に言ったら、

まず信長に「このたわけがっ!!」とすぐに

殺されそうなので、止めておきます💦

彼らが後世の我々に猛烈な人気があることだけ

伝えたいと思います。

 

ただ、信長には明智光秀とのことだけ

真相を聞いてみたいですね。

本当に「このキンカン頭っ」とか言って

パワハラしたのか、とか?

「光秀=天海」説をどう思うか、とか。

(これは秀吉とか家康に聞いた方がいいか)

 

話がだいぶ脱線してしまいました💦

竜馬の漫画連載についてでしたね。

 

タダで毎週読んでおいて文句を言うのも

アレですが。この作品だけでなく

そろそろ「竜馬」から卒業しませんか?と。

竜馬たちだけを崇める世界観から。

 

日本の近代化において、どうしても官軍側の

人たちにばかりスポットが当てられますが、

明治維新で急に全てがガラッと変わったわけ

ではありません。

 

その前から、つまり江戸時代末期から

少しずつ近代化の流れが作られてきました。

幕臣の中にも、日本の為に大きな仕事を

果たした立派な人物はたくさんいるのです。

 

例えば小栗忠順(ただまさ)です。

NHK大河ドラマ『青天を衝け』に出てきた

そうなので、だいぶ知られてきたのでしょうが。

このような人の漫画だったらなぁ、と思います。

 

あの大隈重信をして「明治の近代化はほとんど

小栗上野介(忠順)の構想の模倣に過ぎない」

言わしめたほどの人物です👀

 

日本で初めての製鉄所・造船所を作り、

日本海軍の基礎となりました。

※これが半世紀後、日露戦争で活躍。

バルチック艦隊を撃破し、我が国が救われたのです。

そして日本初の株式会社式「商社」も

作りました。竜馬より先に。

 

陸軍増強のため、外国から最新式の

武器を大量に購入したり、

日本初の武器製造工場を作ったりしました。

日本初の外国語学校(仏語)を作りました。

(卒業生が明治政府に多大な貢献をしたそうです)

 

他にも功績は山ほどあるのですが、

この方がすごいのは、時代の流れとして

幕藩体制が続かないことをわかっていながら、

上記の事柄を成し遂げたことです。

幕府が終わろうとも日本のためになると。

 

しかし徳川家への忠誠心が厚く、

最後まで幕府に準じたため、

悲劇の死をとげることになってしまいました。

慶応4年(明治元年)のことです。42歳。

生きていれば、日本にとってどれほど・・・

と思うと残念でなりません。

 

なぜこれほどの人物が

日本の教科書に載らないのか?

ほとんど知られていないのか?

ここを読んでくださっているあなたなら、

いえ、ここを読まなくてもわかりますね?

 

日本に真に貢献した人が悪者にされ

殺されてしまう国ですからね。

日本人に愛国心を持たせるような人物を

教科書に載せるわけがないですよね。

 

すごいですよね。

自分で自分の国を進んで貶める国。

 

岸田さん、リンさん、大丈夫ですよ。

あなたたちは決して命を狙われることは

ありません、誰にも。良かったですね。

ただ、小栗忠順に顔向けができますか?

 

小栗忠順以外にも。

歴史に埋もれたこうした立派な人物は

他にもたくさんいるはずです。

こういう方々の漫画連載ができたとき、はじめて

週刊文春も「真の文春砲」になれると思うのです。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

            2022年9月7日