蝶のまばたき

もう死にたい、消えたい・・・無職アラフィフ独身女の雑記帳

人志とたけし

松ちゃんについて、よく

お笑い界に必要な人材だの、才能がどうの、

と言っている人がいますよね。

ネット上でしか知りませんが

男性に多いようです。

 

あの百田尚樹さんですら、先日

「あの才能を埋もれさすのは勿体ない」

などと言って、YouTubeライブをやっていました。

(裁判の結果しだいで、次は政治の世界はどうか

 という提言だそうです)

 

えっ、勿体ないですか?

全然勿体なくないと思いますけどね。

才能を、それはそれは遺憾なく発揮して、

存分に活躍されたきたと思います。

栄華を極め、我が世の春も経験して。

だからこそ本人も辞めたいって言ってたのでは?

 

もちろんお笑いに関しては

超一流なのだと思います。

 

私は松ちゃん好きでしたし、

お笑いという分野が元から好きなんです。

人を笑わせるということがどれほど

素晴らしいことか。また同時に、

どれほど難しいことかを考えることがあります。

 

でもお笑いに興味のない人にとっては、

笑いのカリスマ✨である松ちゃんを

「好色なただのチンピラじじい」

と見ることもできるわけです。

 

どんなに秀でていようと

その人の能力だったり技術的な価値というのは

絶対なものではないということ。

なぜそれがわからないのでしょうか?

松ちゃんよ。

替えの利かない人間など存在しません。

 

どんなに大金持ちになったって、

「河原乞食なんだ」という自己に対する

ある種突き放した目線がないと

お笑いの精神って枯れてゆく気がするんです。

ビートたけしさんじゃありませんが。

 

ちなみに私は(昔)漫才ブーム以来

ビートたけしのファンでした。

高校生の頃は、美容室で

ビートたけしと同じ髪型にしてください」

とお願いしたこともあるぐらい(爆)

聖地巡礼ではありませんが、北関東から

浅草六区に行ってみたり。本やCDも集めていました。

美術の科目で、シャツに版画絵を施す工作をした時も

たけしの顔を描きました。

 

世界のキタノ?キタノブルー?ですか。

多方面にすごいですよね。

でも、どんなに文化人として有名になろうとも、

変な被り物をしている時のビートだけしが

一番かっこいいと思うんです。

そう、私の中ではお笑いはかっこいいという

位置づけです。

 

しかし今回の件、

松ちゃんみたいな、超一流芸人でも

笑いに昇華できなかったんですね。

ここでこそ今までの集大成、本領を発揮できる場

じゃなかったのかな。

 

今後もう松ちゃんを見ても笑えないということが

彼への一番の罰ですよね。

何千億払おうと取り戻すことはできない。

芸人として何よりも大事なものを失いましたね。

事件の細かい真相はどうあれ、

かっこ悪いということです。

 

カリスマ殺すに刃物はいらぬ、

「松本さん、松本さん」って

あがめていればいいのよね。取り巻きが。

 

 

前にも紹介しましが、
スピードワゴン小沢氏とA子さん(被害を訴える女性)

のやりとりをもう一度書かせてください。

週刊文春の記事より。

 

(A子さんをホテルに連れ込む前)

小沢:すごい芸能人が待ってるから。

   これ断ると仕事なくなるよ。

   誰かは言えないんだけど、世界的VIPだから。

 

A子:そんなにすごい方なんですか?

   たけしさん?

 

小沢:それは言い過ぎ。そこまでではない。

 

これ作り話だとしたら、

考えた人は天才だと思うの。

このわずかな文言で、権威を笑うとともに、

取り巻き手下の悲しさも漂っていて

お笑いのセンスが抜群。

 

 

ところで、松ちゃんの件に限らず、

多大な才能と、自己の存在への自信というものが

必ずしも一致するわけではないというところに

人間の複雑さを感じますね。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。