蝶のまばたき

もう死にたい、消えたい・・・無職アラフィフ独身女の雑記帳

シモーヌ

エッサホイサ、

ブログのサマーマラソン2日目です🏃

 

今日は都心で日雇い仕事をした後

映画を見に行ってきました。

 

邦題シモーヌ フランスに最も愛された政治家』

フランスの映画です。

 

女性の政治家シモーヌ・ヴェイユさんの

生き様を描いた作品なのですが、

あれっ、たしかシモーヌ・ヴェイユって

哲学者だったはず・・・とまず思いました。

はて、政治にも関わっていたのかな??

わりと若いうちに亡くなっていたはずだけど。

 ※事前情報なしに鑑賞しています

 

実際映画を見たら、政治に関わっていたどころの

話ではありませんでした。

パリ政治学院にも行っており、

がっつり政治家一本でした。

(もちろんご自身の信念思想という意味での

 哲学はしっかりありましたが)

 

あとで調べてビックリ!

哲学者シモーヌ・ヴェイユと同性同名の

別人の方のお話でした👀

 

日本人の名前にしてみると「佐藤和子」

みたいに沢山いそうなタイプの

名前なんでしょうかね?シモーヌ・ヴェイユって。

※もし佐藤和子さんが見ていたら

 勝手にすみませんm(__)m

 

この方の経歴がものすごいです。

ユダヤ系フランス人で、

ナチスによるホロコースト体験者。

過酷極まりない強制収容所生活から

生還するのです。

 

そしてその後法学や政治を学び、

3人の子供をもうけながら、

数々の大臣や議員・議長を歴任。

たくさんの名誉ある勲章を授与されています。

 

まだ7月28日に公開されたばかりなので

詳細は伏せたいと思いますが、

ユダヤ人迫害、強制収容の回想場面が

やはり大変辛いです。

 

特に家族、お母さんとのある一場面は

胸に迫り「うっ」とえずく感じになり、

それを抑えるために

喉の奥が鳴ってしまうほどでした。

 

それでもユダヤ人収容者の中では

シモーヌさんはたまたま運がよく

恵まれた部分も大きかったようです。

 

フランクル氏の『夜と霧』にも書いてありましたが

強制収容所では、そうした「運」も大きいですが、

たしか「選択」が非常に大事だと書いてあった

記憶があります。

 

極限の状況下では、ほんのささいな行動でも、

選択を一つでも間違うと

そのまま死に直結してしまうということです。

また、善人から先に死んでいくとも

書いてありました。

 

そして、どのようなタイプの人間が生き延びるのか?

楽観主義者か、と思ったら実は違うということです。

なぜなら楽観できるような要素など何もないから。

言い回しは違うかもしれませんが

そのようなことも読んだ記憶があります。

 

ところでもう一つ驚いたのは・・・

シモーヌ・ヴェイユさんはユダヤ人ですが

彼女のアイデンティティがそこにはなかった

ことです。薄かった。

彼女はフランス人であるという意識が

強いのですね。

 

私はてっきり、どこの国に住んでいようとも

ユダヤ人はユダヤ教が根底にあると思っていました。

厳格さや熱心さの度合いは違えど。

ユダヤ人である」という意識が強いのだと。

 

ところがシモーヌさんの家は違い

ユダヤの宗教教育は施されなかったようです。

いや~国、民族、宗教については本当に

さまざまな立場があり複雑ですね。

大変勉強になりました。

 

日本のように同一・同質性の高い国にいると

この方面は理解が難しいです。

日本のほうが特殊なケースですから。

日本=日本人の住む国

で、古来からずっと来ていますからね。

 

どうかずっとそうであってほしいと

願っています。

ヨーロッパと同じ轍を踏まずに。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。