蝶のまばたき

もう死にたい、消えたい・・・無職アラフィフ独身女の雑記帳

ハキハキの罠

子供の頃は・・・。

 

アラフィフの中年になった時に、

まさかこんな地獄の日々が待っている

とは思いませんでした。

 

夢や希望、目標がない生活が

これほど辛いとはそして孤独感。

 

『夜と霧』という有名な本があります。

アウシュビッツでのユダヤ人強制収容体験を

描いた、V.E.フランクルの著書です。

 

実はこの本の中でも、短いながら

上記の辛さについて触れた部分があり、

愕然とした記憶があります。

 

当然ながらアウシュビッツでの生活は

過酷きわまりなく、日本の刑務所は天国

なのではないか、と思うほどです。

ささいな行動一つでも選択を間違うと

即、命を落とすような…。

 

そんな想像を絶する生活を経験した

フランクル氏ですら、希望のない生活

いかに地獄であるか語っていたのです。

 

※収容所のような極限状況ではなくて、

生存は脅かされない中での「希望のない生活」

というニュアンスだったと思います。

わかりにくくてすみませんm(__)m

 

手元に本がないので、言い回しは違った

かもしれません。

あまりにも有名な本なので、きっと

読んだことがある方もおられるでしょうね。

 

情けない話ですが、私はこの本を読んだとき

心に少し距離を置いた状態で読みました。

そうでないと耐えられそうにありません

でした。

 

もう一回きちんとしっかり読んで

改めて自分の中で噛みしめたいという

気持ちがあります。

そして感じたことを一度言葉にして

外に出してみたいです。

 

この本には新版と旧版があり

自分は新版の方を読みました。

それぞれ訳者が違い、訳し方もだいぶ

異なるという話ですので

どちらも読んでみたいと思いました。

 

 

この本とは関係ない話ですが。

読んでみたい・・・

いつか、読んでみたい」

こんど、読んでみたい」

 

ぼんやりした自分でも、さすがに

この年になるとわかってきました。

「いつか」も「こんど」も永遠に来ないこと。

やっとわかったと言うべきか。

 

子供の頃から頭の回転が遅かったので

何かを問われても、答えを出すのに時間が

かかりました。

 

しかし、学校の先生や大人というのは

子供に明るくハキハキを求めます。

 

それを肌で感じていたので、

授業でさされるのが恐怖でした。

問われた問題についてじっくり考えるよりも

早くハキハキ答えることに気がとられます。

 

そうすると内容を上手く答えられません。

問題の中身について考えることが

まだ十分できていないからです。

(思っていないことをつい言ってしまう

 困った癖がありますが、これが元凶だと思います(>_<)

 

私がかつて学校生活で一番嫌だったのは

そのことです。ハキハキを強要されること。

自分で考えた答えがなかなか言えないこと。

 

しかし「明るく」「ハキハキ」「基準の回答」

を言える子が良い子という評価なので

従うしかありません。

 

それでもまだ、自分が子供の頃は

時代的に活気があり、

全体的におおらかな面もありました。

 

今の学校はどうなんでしょうか?

正しい答えを出すことよりも、

自分がどのように考えてその答えに至ったか

を重視するように変わったでしょうか?

 

それとも今でも根強く「ハキハキ信仰」は

残っているのでしょうか?

もし残っているとすれば地獄ですね。

 

まぁ、今も偏差値基準が使われているようで、

残念ながら根本は変わっていないということ

になりますよね。これは本当に悲劇ですよ。

 

現在の教育の形は明治時代に始まりました。

欧米列強の侵略に負けない国を作るため

急いで国民みんなの学力をある程度の

レベル(=平均)まで上げなければならなかった。

ですから基準があって当然だったのです。

その時代は。

 

しかし今は状況が全く違います。日本も

国民も成熟し、人々に平均を求める時代ではない。

答えならググれば瞬時に出てきます。

今は多様性、個の特性をのばす時代です。

それが生産への大きな力、国力となるのです。

 

基準(平均)を求める古い教育方法が

今も変わらない。全くもっておかしいです。

しかも敗戦以降はGHQなどの策略により、

日本人としての誇りや高い精神性まで奪われて

しまいました。

 

大げさで陳腐な表現ですが、

今の学校は物質主義の、画一的な人間を

製造する工場のようになっていると思います。

 

基準から外れれば「問題児」「発達障害」。

そりゃあ、不登校やいじめが増えるわけですよ。

そして引きこもりからニートへ・・・。

 

と、子供がいない私がおこがましくも

教育について語っているわけですが💦

実際のところ、どうなんでしょうか。

全く見当違いな考えでしょうか?

 

実際にお子さんがいらっしゃる

親御さんはどう思われているのでしょうか?

 

私は今世で親になったことはありません。

ですが子供だった経験はあります。

 

もし、ぼんやりしたお子さんがいても

どうか急かさないであげてください。

ハキハキを求めないでください。

 

何かを質問して「わからない」と本人が

言ったら、それが答えなのです。

きちんと質問に答えてくれています。

まず正直に答えたことを誉めてあげてください。

 

そうしないと将来は私のように

バリバリの中年独身ニートになりますよ~(^_-)-☆

本当にそれでいいんですかぁ??

気をつけてくださいね!!

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

           2022年8月13日