日雇い仕事に行くために
路線バスを使う事が増えました。
主に東京都下のバスです。
東京都心・23区内のバスだと一律料金が
多いんですよね。
運転席の方から乗車&先払い、
降車時は後ろの扉から自由に出る方式です。
一方、東京都下だと区間運賃が多く、
乗車距離により金額が異なります。
そのため、後ろの扉から乗車し、降車時は
運転手さんの所で支払いをしてから降ります。
降りる際、多くの人は支払い後、
無言でバスから降りていきます。
私は運転手さんに「ありがとうございます」
といつも言ってから降りることに。
なぜなら大変ありがたいからです。
どうしても言いたいんです、自分が。
気恥ずかしい気持ちはありますが、
なるべく思ったことを率直に表現したり
主張するように日頃から意識しています。
信じられないかもしれませんが、
元々かなり控えめで従順な性格です。
何も言えず悔しい思いをすることが
幼少時から今まで多々ありました(>_<)
「沈黙は金」の時代はとうに終わりました。
今は必要な主張ができなければ誤解され、
下手すると濡れ衣を着せられることだって
起こりえます。(日中や日韓の歴史問題のように)
なので、もうずいぶん大人になってからですが
あえて言いにくいことも口にするという
練習をするようになりました。
授業や会議で思い切って質問をする、などの
大きなことだけではありません。
例えば、美容院です。
シャンプーをしてもらう時、必ずというほど
「どこかかゆい所はありませんか」と
美容師さんから聞かれますよね?
どんなにかゆい所があっても、人生の大半
ずっと「大丈夫です」で通していました。
ですが今は「どこか一か所はかゆい場所を
言う」をミッションとしています。
あと、すすぎをした後にも
「流し足りないところはありませんか?」
or「気持ち悪い所はありませんか?」という
関門がありますね。
流し足りないかどうかは、実際流している人
にしかわからないのに・・・ということで、
消え入るような声で「大丈夫です」としか
ずっと応戦できませんでした。
(無理に言う必要はありませんが💦)
しかし先日初めて「首のところ、左側」と
主張することでき、勝利を収めました(*^^*)
珍しく気持ち悪い感じがしましたので
そこにウソはありません。
他に公的機関や病院などでも同様です。
ささいなことだけれど主張する、質問する、
感想を述べてみる、ということを続けようと
思います。
礼儀をわきまえた上で、下心なく率直に。
自分が必要だと思った時に。
さて、「区間運賃」路線バスの話に戻ります。
降車時お礼を言っても、運転手さんからは
無言であることも多いです。それはかまいません。
激務でしょうから、返事すら大変な時もあるでしょう。
この間乗ったバスでの出来事。
お母さんの後で、子供がバスから降りる時
運転手さんに「さようなら~」と言ったのです。
これがとっても可愛いかった✨
この運転手さんは「ハイ」と答える方でしたが
その響きが、わずかながら弾んでいました♪
(見逃しませんでしたよ、あたしゃ)
そりゃそうですよね。中年の「ありがとう」より
子供のあいさつが嬉しいに決まっています✨
この「さようなら」という言葉。
久しぶりに聞きましたが、絶妙だと思いました。
「ありがとう」だと、目上の人に?と思いますし
「ありがとうございます」だと拍が長すぎる。
丁寧すぎて幼児のあどけなさが半減しそうです。
そして、「さようなら」という日本語の響き。
改めて美しさを感じました。
日常あまり使わなくなってしまったけど、
こんな素晴らしい言葉があったんだと。
見知らぬわらべよ、ありがとう・・・。
お読みいただき、ありがとうございました。
2022年9月2日