蝶のまばたき

もう死にたい、消えたい・・・無職アラフィフ独身女の雑記帳

注文の多い自殺願望人

ふだん、常に頭のどこかで

「さくっと楽に死ねないだろうか・・・」

と考えている私ですが。

意外と注文が多かったりします。

 

まず、痛いのと残酷なのは本当にダメです。

加齢にともない、ますますダメになりました。

今はちょっとした切り傷や擦り傷の

傷口を見るのも苦手です。

 

数年前、あるネット動画サービスで

菅原文太の『仁義なき戦い』全シリーズを

一挙放映していました。

 



この機会に名作を「視聴コンプリートするぞ!」と

意気込みましたが、一作目の開始数分で脱落しました。

初っ端からもう、すごいシーンが…。腕がっっ…(>_<)

全体通して見れば、すごく面白い作品なんだと

思うので勿体ないのですが、仕方ありません。

 

ビートたけしの『アウトレイジ』も

全く見たことないのに、あるシーンの噂をきいて

歯医者に行くたび、恐れおののいています。

(担当の先生はとても紳士で優しい方です)

 

そして。

明日死にたい、と思いつつも

通り魔による「後ろからズブッ」は嫌です。

もしそんなことされたら、三倍いや十倍返しで

そいつを呪い殺してやりたいです。

(なんだ、随分元気やないけ?)

 

現実は理不尽なことばかりなので、

死ぬときも理不尽は嫌なんです。

 

 

では、人の手を借りずにがんばるとして。

電車での飛び込みは、大勢の人に迷惑をかけ

裕福でない家族に多額の賠償金。

自分の体が車体にぶつかり飛び跳ねて

他の方に当たる心配も大きいです。

(というよりそもそも飛び込む勇気はなし)

 

賃貸の自室で死ぬとすると、後で

損害賠償の請求と原状回復の費用がかかります。

 

それならと、少しでも自室から這い出ても、

共有部分でこと切れた場合、もっとやっかいなようで。

色々な人が使う場所である分、賠償額が大きくなる

と聞いたことがあります。

 

もし這い出るなら、玄関から外の、

敷地とみなされない場所まで出ないといけません。

その余力がなければ、自室でじっとして

完全に死ぬのを待った方が安上がりです。

 

また、死に方はともかく、何かしらの汚れが

できるだけ、染みたり広がらないように

シート等も用意する必要があります。

 

ところで、前から考えていたのですが、

「死亡5年前通知制度」というのが

あったらいいなと思いませんか?

 

天が、その人が死ぬことになっている日の

5年前に本人に知らせてくれる制度です。

(死因は自殺も含みます)

 

10年は長すぎる気がします。

5年ならば期間としてちょうどよい。

心の準備をしつつ、最後にやりたいことが

計画できそうです。

 

5年生きるのに十分なお金がすでにあれば

働かずに、やりたいことを行えばいいです。

もし十分なお金がないのなら、

その生活できる分のお金を計算し

それだけ働けばいいので、不安が少ないです。

 

生きること自体に絶望していても

あと5年だったら、

何とかがんばれそうではないですか。

いつ人生が終わるのか、先が見えないから

長く苦しいんですよね。

 

仕事を辞めたいと思いながら働いている人も、

「あと5年だったら続けてみるか」とか

「5年分の蓄えはもうあるから

今無理せず辞めてもいいな」とか。

 

ただ養う家族がいる方の場合

事情がだいぶ複雑になりますね。

死期がわかっていた方が、気持ちの覚悟や

経済的な算段ができて便利なのか。

いっそ全く知らない方が幸せなのか。

そうしたら、「死亡5年前通知制度」の

利用有無は選択できることにしましょうか。

 

 

そうそう、死ぬと言えば、

外出先で事故に遭う可能性もありますよね。

どこか少し遠出をする時に

いつも気になることがあります。

部屋の冷蔵庫や壁や机など

そこかしこに貼ってある「ふせん」です。

 

物忘れの多い私は、やるべきこととか

思いついた時にその場で「ふせん」に

書かないとすぐ忘れてしまいます。

浮かんだこと何でも書きとめます。

 

もし出先で亡くなった場合、

この大量の「ふせんたち」が第三者の目に

触れるのかと思うと・・・(恐)。

 

逆に出かける時、まれに急にきちんと整頓して

出発することがあります。

いつもは寝具とかぐちゃぐちゃのまま

(気が変わらないよう)すぐ出るのですが。

 

すると、それはそれで途中で不安が出てきます。

自分の最期を予期して、無意識に整えていたのかと。

だったら、もっと他に片づけるべきものが

たくさんあったのにと。

(結局、ちゃんと無事に帰ってきているから

 この記事が書けているわけですが)

 

昔読んだ向田邦子のエッセイに

飛行機ぎらいの彼女が旅に出る時、

あまりきれいにすると縁起が悪いからと

部屋が汚いまま出発するという話がありました。

 

この話が心の奥にずっとこびりついているようです。

残念ながら、向田さんはまもなく飛行機事故で

亡くなってしまいました。51歳の若さです。

人気脚本家・小説家・エッセイストでありながら

料理も洋裁も相当な腕前、多才で魅力的な方でした。

 

料理も裁縫も運動も勉強も…(以下省略)

苦手なことばかりの自分は

いったい何歳まで生きるのでしょうか?

 

神様、どうかラクでお手やわらかな方法で

お願いします。キリのいいところで。

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

           2022年6月28日