毎日辛いです。
いったい何のために生きているのだろうか。
生きていていいのだろうか。
とそんな毎日です。
やりたいことも、目標も特にありません。
それが何よりも辛いです。
お金がないことよりも辛いです。
希望がないことが辛いです。
さすがに食べて寝てだけではまずいと思い
このブログを始めたわけですが。
あと、ボケないようになんとか
読書だけは細々と続けています。
ドライアイで目が疲れやすいので
一気にたくさんは読めませんが、
休み休み読んでいます。
(すぐ時間がたってしまいます😲)
今読んでいるのが、
文庫だと上下2巻のようですが、
司馬遼太郎全集版なので、1巻分です。
今、本の2/3位までの所まで行きました。
水攻め包囲戦が成功しました。
亡くなってしまいます。そのような辺りです。
この『新史太閤記』は読みやすいです。
農民から天下人への出世物語なので
(今のところ)単純にスカッとします。
旧来の武将にはない知恵や発想で
次々と戦や危機を乗り越えていきます。
主人公の秀吉中心に物語がシンプルに進むので
わかりやすいです。
読んだことがあります。
内容は興味深く、本当にすご~く面白いのですが、
かなり読みにくかったです。
文庫版で全10巻!という長編、
という理由だけではないと思います。
登場人物が多く、戦国時代と比べて、
時代的に個々の関係性がより複雑です。
と同時に日本が置かれている状況も、でしょうか。
(あと自分の理解力退化のせい・・・(>_<))
主人公をもし1人だけあげるとすれば、
西郷隆盛でしょう。ただ、西郷さんを中心に
物語が進んでいくわけではありません。
登場です。
ストーリーとしては、明治維新後、
⇒各地で起こる士族の反乱(萩、神風連、佐賀の乱など)
⇒そしてついにクライマックス 西南戦争へ
という流れになります。
征韓論とは何か、それと同時に、
西郷さんとはどういう人物だったのか
に迫ろうとします。
西郷さんが置かれている状況を、その本人ではなく、
周辺の人々や関係者の立場や動きを描くことによって
表すというのか、そのようにして
西郷さんに近づいていく、という手法です。
征韓論とは?西郷さんとは?
主人公なのに、西郷さん自身を追っても
何も出てこない、かえってわからなくなります。
西郷さん=その時代そのもの
だからでしょうか。
明治維新の立役者として大久保と共に躍動し、
革命を成功させた西郷さんは、
維新後は別人のように動きを止めてしまいました。
自らが生み出したといえる
我が身を捧げようとしましたが、それも叶わず。
西南戦争は、「もうそうするしかなかったんだな」
という感じです。
最期の言葉「もう、ここらでよか」
の「ここら」を西郷さんはずっと
探していたのではないでしょうか。
革命で燃え尽きた自身の最後の生かし場所、
落としどころを。
維新革命の原動力、最大の功労者でありながら
新日本にとっては、過去の邪魔者とならずにいられなかった
士族という哀しい存在の散り場所を。
大久保と新政府が乗り越えるべき(倒すべき)
時代そのものを、やはり西郷さんが自身の
血肉でもって体現してくれたとも言えます。
目に見える実体があればこそ、
容易に倒すことができるのですから。
この小説もだいぶ記憶が薄れているので
またもう1回読んでみたいと思っています。
いかんせん長~く深いので、それなりの覚悟が必要ですが。
最後に、
画像に気をつけてください!
秀吉の時代と違って、
本当の写真が出てきてしまいます。
(三島由紀夫のときと同じ衝撃が…⚡)
お読みいただき、ありがとうございました。
2022年6月2日